家を売るときの注意点7つと古い家やローン返済中の家の売却方法とは?

「家を売るときに注意点ってあるの?」

「古い家やローンが残っている家でも売れるの?」

 

そのような疑問を感じている方がいらっしゃるでしょう。

 

後悔なく家を売るには、ケースごとの注意点を把握しておくことが大切です。

 

この記事では、家を売るときの7つの注意点と古い家やローンが残っている家を売る方法を解説します。

 

家の売却を検討している人は、ぜひ参考になさってください。

家を売る方法は主に仲介・買取の2種類

家を売る方法は大きく分けて、仲介または買取の2種類です。

 

「仲介」は時間がかかったとしても、家を高く売りたい方に適しています。

 

一方で「買取」は確実に売却できますが、仲介の7割程度の売却額になることが多いため、なるべく高く売りたい方には避けたほうが良いかもしれません。

 

他にも、個人売買や任意売却などがあります。

 

「個人売買」は不動産会社を通さずに家を売る方法であり、「任意売却」はローンが残っている家を売却する方法です。

家を売るときの注意点7つ

ここからは、不動産会社に仲介してもらって家を売る際の注意点を見ていきましょう。

 

家を売るときの注意点7つは、以下の通りです。

 

  • 1.売却額でローンを完済できるか確認する
  • 2.査定は複数社で見積もりをとる
  • 3.査定に必要な書類を早めに用意する
  • 4.家の売却が得意な不動産会社を選ぶ
  • 5.売出価格は高めに設定する
  • 6.媒介契約の内容に注意する
  • 7.内覧での注意点を抑えておく

 

次の項目からは、家を売るときの注意点について詳しく解説します。

1.売却額でローンを完済できるか確認する

家を売る際に、売却額でローンの完済を検討する方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 

その場合、まずはローンの残債を確認しましょう。

 

ローンの残金を確認するには、直接金融機関の窓口へ行くか、インターネットバンキングを利用してオンラインで確認できます。

 

ローンの完済を目的に家を売るとしても、残債を把握できていない場合には売却活動を進めても売却活動が完了できない可能性が高いでしょう。

 

なぜなら、ローンが完済できない場合、抵当権を外せないためです。

 

「抵当権」とは、買主が住宅ローンの返済が難しくなった場合に競売にかけて売却できる権利を指します。

 

抵当権がついている物件を売れないという決まりはありません。

 

しかし、新たに家を購入する買主側としては万が一の場合に売られる可能性があるというリスクを抱えることになるため、リスクが大きすぎるでしょう。

 

どちらにしても残債を確認してなければわからないため、まずはローンの残債を確認しましょう。

2.査定は複数社に依頼する

家を売る時には、複数の不動産会社に査定を依頼しましょう。

 

複数社に依頼することで、おおよその相場が把握できるためです。

 

一社のみに査定を依頼して媒介契約を交わしてしまうと、相場より低く家を手放してしまう恐れがあります。

 

不動産査定の依頼は必ず複数社に依頼しましょう。

3.査定に必要な書類を早めに用意する

不動産査定に必要な書類は、以下の通りです。

 

  • 登記簿謄本(登記事項証明書)
  • 公図
  • 土地の測量図あるいは建物の図面
  • 登記権利証または登記識別情報
  • 身分証明書
  • 印鑑証明書

 

「登記簿謄本」は、対象の不動産を誰が所有しているのか、抵抗権の有無などが確認できる書類であり、法務局で取得が可能です。

 

公図・土地の測量図あるいは建物の図面は、土地や建物の状況に関わる書類として、法務局またはインターネットから取得できます。

 

登記権利証または登記識別情報は、査定には直接関わりがない書類です。

 

ただし、家の所有権を移転する際に必要なうえに、家の持ち主である証明になります。

 

身分証明書と印鑑証明書も、所有権移転の場面で必要になるため準備しておきましょう。

4.家の売却が得意な不動産会社を選ぶ

家の売却が得意な不動産を選ぶ基準は、以下の通りです。

 

  • 家の所在地の同じ市町村内に営業所がある
  • インターネット広告がある
  • 営業担当者の対応が良い

 

家の所在地と同じ市町村内に営業所がある不動産会社だと、対象地域の事情に精通している可能性が高く、スムーズな売却が期待できます。

 

たとえば栃木県小山市の物件であれば、Heartful23(ハートフル23)をご利用いただくと安心して不動産売買に向かえるかもしれません。

 

また、インターネット広告がある不動産会社だと、スピーディーな売却が期待できるでしょう。

 

インターネットの普及により、投函されたチラシよりもインターネットで物件を見る人が多いためです。

 

そして営業担当者の対応では、連絡がスムーズかどうかを確認します。

 

電話対応や案内対応から察することもできるため、問い合わせや質問への対応などを積極的に確認しましょう。

5.売出価格は高めに設定する

売り出し価格は、値引き交渉が入ることを踏まえて設定しましょう。

 

低く設定しても値引き交渉が入る場合があります。

 

なるべく高く家を売るためにも、売り出し価格はなるべく高めに設定することが大切です。

 

担当の不動産会社と相談しながら適正な価格を探っていきましょう。

 

ただし、売出価格を相場よりも高く設定しすぎると、買主がまったく見つからなくなる恐れがあります。

 

適正価格を意識したうえで、値引きを想定した少し高めの売出価格を設定してください。

6.媒介契約の内容に注意する

「媒介契約」とは、家を売るときに不動産会社に仲介してもらって買主を探してもらうときに締結する契約です。

 

3種類あるため、どの契約が自分に合っているのかを見極める必要があります。

 

媒介契約の種類は以下の通り。

 

  • 一般媒介契約
  • 専任媒介契約
  • 専属専任媒介契約

 

「一般媒介契約」は、複数の不動産会社と取り交わせる契約です。

 

一社のみとしか交わせない「専任媒介契約」と「専属専任媒介契約」に比べると、手厚い対応は受けられませんが、買主を広範囲にわたって探したい場合に適してます。

 

専任媒介契約と専属専任媒介契約は、一社のみと交わすことができる契約です。

 

家の売却に関して手厚い対応が受けられるため、信頼できる不動産会社が見つかった場合に交わすことをおすすめします。

7.内覧での注意点を抑えておく

内覧での注意点は、以下の通りです。

 

  • 部屋の掃除をしておく
  • 落ち着いて内覧できる環境を作る
  • 内覧対応は不動産会社に任せることもできる

 

内覧は、家の売却額・売れるまでの時間に大きな影響を与えます。

 

特に、部屋の清潔さは大切です。

 

内覧時には家の中をすべて見るため、ハウスキーピングを利用して清掃することも検討しましょう。

 

プロに掃除してもらうことで、手間や労力が省けます。

 

内覧時に住んでいる場合でペットや子どもが居る際には、一時預かりなどを利用することで内覧者が落ち着いて見られる環境を作ることができるでしょう。

 

また、内覧対応を不動産会社に任せることも可能です。

 

住んでいる家だと不在時に鍵を預けるのは不安に感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、不動産会社に鍵を預ける方はたくさんいらっしゃいます。

 

仕事などの予定で内覧対応が負担になる場合は、不動産会社に任せましょう。

家を売る際のよくある質問

ここからは家を売る際のよくある質問に回答します。

 

  • 古い家でも売れますか?
  • ローン返済中の家は売れますか?

 

確認していきましょう。

古い家でも売れますか?

築年数が経過している家を売る場合には、再建築不可という法律に注意しましょう。

 

古い家を売る一般的な方法は、古家付き土地として売ることです。

 

ただしケースによっては相性が悪い場合があるため、解体やリフォームなどの手をかける前に不動産会社に相談しましょう。

ローン返済中の家は売れますか?

ローン返済中の家も売却することが可能です。

売却によってローンが完済できる場合と、できない場合で売却方法が異なります。

 

家を売却してもローンが返済できない場合には、任意売却を活用しましょう。

家を売るときには注意点を把握してから行おう

この記事では、家を売るときの注意点を解説しました。

 

後悔なく家を売るためには、事前準備が大切です。

 

家を売るときには、リフォームや契約などの大きな行動をおこす前に、しっかりと情報収集をして事前準備を行いましょう。